2013第6節 vs湘南戦レビュー

風のおかげ

興梠の移籍後初ゴール、柏木の1G1Aの活躍などで連戦の最終戦を勝利で締めくくった。


昨季終盤、札幌に敗れたように格下に足元を掬われやすい浦和だけに今日はやや不安な気持ちでスタジアムに足を運んだ。なので今日は前半から守備ブロックを敷いてくるであろう湘南に対して浦和がどうやって攻撃を仕掛けるかを注目していた。

試合は予想通り、前半から浦和がボールを持つと湘南がブロックを形成。やや手を焼いている印象であったが、前半31分に全レッズサポーターが渇望していた興梠のゴールで浦和が先制してから後半に掛けては、湘南のブロックの穴を突き多くのチャンスを演出した。
また今日はセカンドボールの奪取率が非常に高く、奪取後も慌てず落ち着いて後ろから組み立てたことでポゼッションもスタッツでは6割まで達していた。


興梠のゴールは非常に「興梠らしい」ゴールであった。柏木へのパスアンドゴーからDFの背後に消え、最後は裏へ飛び出しワンタッチでゴールを射抜いた。
しかし後半は絶好の好機を逃すなど、磐田戦と同じく「決定力不足」を露呈してしまっただけにその点に関しては減点材料とせざるを得ない。


柏木は今日も全体を通して見ればコンディションは芳しくないように見えたが、あのアシストはさすがの一言。タメを作って興梠の動きをよく見ていた。
ゴールは・・・まあ本人も言っていた通り風のお陰ということで。


個人的に今日のヒーロー2人以外で目に付いたのが那須とマルシオ

永田充の離脱で今日も3バックのセンターを務めた那須
今日は非常に風が強い中のゲームであったが、永田充張りにビシビシとロングフィードを決めていた。守備でも体をガツンと当てる那須らしいファイティングスピリット溢れるプレーでボールを奪取するなど攻守に効いていたと思う。

また途中出場したマルシオもリードしている場面での投入というのをしっかり理解して、ボールを失わないことを心掛けていた。他クラブであれば間違いなくスターティングイレブンに名を連ねるであろうこの男がベンチいることも浦和の強みの一つであろう。